結城の奥の院

結城と一言で言っても色んな結城があります。でも、本当の結城は極僅かです。その定義は手紡ぎの真綿糸。糸括りで作った絣。地機と呼ばれる昔ならではの織り方。の3っつです。

その一つ、手紡ぎの真綿糸は、1匹の蚕が作った繭をお湯の中で伸ばして真綿にしたものを何枚か重ねたものから、熟練の職人が、糸を紡ぎ出していくのです。

その時に糸を撚らず、つまり、よじらず作っていくのが最大の特徴です。撚ると糸は強くなるけれど、撚らないことで、柔らかい風合いになるのです。これこそが世界に類のない撚らない糸なのです。

写真は真綿から紬糸を作っているところ

つづく

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